あまり雨が降らなかった梅雨が明け、夏の暑さが厳しくなってきた都内では、百貨店や日用品店で男性専用の日傘売り場を見かけるようになりました。
売り手の企業努力もあるけれど、男性も日傘を利用するのは暑さを凌ぐために良い風潮だと思います。そう言えば、外回りの同僚も日傘が欲しいと言っていました。
日傘を利用することの最大のメリットは直射日光から身を守ること。ジリジリと照りつける日差しを遮るためにはきちんと日傘を選ぶ必要があります。
もうすでに持っている方や日傘に興味が無い方も、ぜひ今どきの日傘事情を知って欲しいと思います。日傘は長い間女性用のアイテムとして認識されていましたが、男性用の日傘はまだまだ発展途上で多くのポテンシャルを秘めています。
日傘の特徴は日差しを遮ることで、紫外線を防ぐために黒色が良いのですが、黒色だと傘が熱されてしまう難点があります。解決策としてUVコーティングされた傘を選ぶことで、黒色以外にも白色やグレーの遮蔽率の高い日傘を選ぶことが可能となります。また、UVコーティングの日傘は重量が増えるので、実物を持ってみて重たくないか確認することが必要です。
そして、初めて日傘を購入する方にぜひ知っておいて欲しいのは、日傘は風向きと日差しが一致しないことです。
どういうことでしょうか。雨傘は雨(風)の方向に対して傘をさしますが、日傘は日の方向に対して傘をさすので風向きと一致せず、煽られてしまうのです。
日傘売り場で見かける謳い文句には、「風に強い骨組み」「風を逃がす構造」「開閉ボタン」など風に対する対策がされています。雨傘も同じように売られているので、意外と見落とされがちです。
私が気になっているのは、UVコーティングがあり、折り畳み式で軽量の日傘です。UVコーティングがあると重量が増え、折り畳みにするには構造が複雑で、軽くするためにはどんな素材を使うのか、日傘は技術の粋を集めた製品です。
何年か前にモンベルというアウトドア用品のお店で購入した日傘が気に入っていて、これを超える商品(条件)になかなか出会えないなと思っています。
夏は数ヶ月だから日傘を買うのは悩ましいと思っている方、私もかつてはそうでした。しかし、紫外線は夏だけでしょうか。暑いのは数ヶ月ですが、紫外線は4月から9月の間しっかり降り注いでいると知り、真冬以外日傘を使うようになりました。
歳をとると肌へのダメージは割と辛く、回復も遅くなるので、紫外線を避けて過ごしましょう。
今年の夏も大変暑く、外に出るのは気が滅入ります。日傘以外にも凝固点が24℃のクールネックリングや空調服を手に入れて少しでも涼しく過ごしています。
夏がさらに暑くなり、冬がもっと寒くなる、環境の変化に技術で対応できないかと日々考えることはたくさんあります。今日も軽くて丈夫な日傘をカバンから出して、皆さんのご安全を願っています。
日傘が大活躍だった沖縄の瀬長島