2024/10/21
品質管理は、最初製品に対してのみ焦点が当たっていたが、1990年頃から装置・設備全体に亘って議論されるようになっていた。この時代は、前の10年間で日本の国力や技術レベルが頂点を過ぎたが、その勢いの余波でまだ次の10年を駆け抜けることができた。わが業界では、EPC1)という言葉が登場し、設計・調達(物品の購入)・建設のフルスコープの業態以外に、EPとかPCという部分的な業態も多く見られるようになった。当初の品質管理が調達の一部である製品の質的な高低を見ていたのと比べ、より広い視点で装置・設備の質をとらえるようになった。当時我々は、1990年前後に取扱った韓国向けの仕事で得た教訓(Lessons learned)を、それ以前から身に着けていた技術力に加えることで、総合的に一段上がった実力を以って新たな大規模JOBを受注し展開する時期だった。
2024/09/24
標記テーマを謳ったシンポジウムに都内某大学で参加した。日本クオリティ協議会(JAQ)が主催、戦後から現在に至るまで日本の産業界を牽引している5団体も共催しておりプログラムは主に次の4部構成からなる。 ①13:30~13:50シンポジウム開催主旨説明「品質の仲間づくり:TQMを一緒に」若林宏之(日本クオリティ協議会会長、日本品質管理学会会長)...
2024/08/28
 経営管理チームに加入してから3年が経過した。この間、チーム主催の講演会にて講師を4回やらせていただくなど、多くの「勉強」の機会をいただけたことに感謝している。講演でもっとも学びを得ているのは講師自身である、というのが持論だ。現代経営学の父、ピーター・ドラッガーが言ったように「人に教えることほど勉強になることはない」のだから。...
2024/07/27
あまり雨が降らなかった梅雨が明け、夏の暑さが厳しくなってきた都内では、百貨店や日用品店で男性専用の日傘売り場を見かけるようになりました。 売り手の企業努力もあるけれど、男性も日傘を利用するのは暑さを凌ぐために良い風潮だと思います。そう言えば、外回りの同僚も日傘が欲しいと言っていました。...
2024/07/02
KKT会員の平岡です。東京在住の際に会員になってから、早いもので数年経ちました。 東京→鹿児島→福岡→大分(R6.4~)、コロナ禍ではWEB講演会が主だったので、なかなか参加できませんでしたが、リアル(対面)の講演会も増えてきているようなので、今年度は「タワーホール船堀」で皆様に再会できればと思っています。...
2024/04/30
近年、大きな地震が頻発している。日本においては、震度6強以上の地震は、2011年3月に発生した「東日本大震災」以降、15回にも及んでいる(参考1)。今年4月台湾東部でも大地震が発生した。いつ、どこで大地震が発生するかわからない状況である。大地震は、被災地域を壊滅的な状況にしてしまい、被災者の心のケアやインフラの復旧・復興に多大な時間と費用を必要とする。本年1月1日に発生した能登半島地震においても、4月20日現在、いつ完全に復旧、復興できるか見通しがつかない状況である。 大地震等の災害が発生すると、生活に最低限必要な住居・ライフライン・交通網を復旧し、さらに産業を復興していく。復興においては、将来にわたって持続可能な社会の形成をめざしていく、新たな「なりわい」創生により、活力ある地域社会をつくっていく必要がある。
2024/03/21
 北九州に単身赴任している。かねてから興味のあった離島めぐりを始めた。自宅のある関東からだと遠く、費用がかかるし、この機会を逃すと一生訪れる機会はないと思ったからだ。...
2024/02/29
観光地などを廻った時に、近くにある“老大木”を見るのは私の楽しみの一つである。猛暑の夏や、厳寒の冬に耐え大きく成長し、さらに蔦が絡み、苔むした老木の姿は、心が休まる。その中の幾つかには、威厳や神々しさが備わっている。ドイツ民謡の“モミの木”に歌われているのと同じ印象である。...
2024/02/06
―工場内での業務依頼書の事例として― 皆さんは、社内で業務を依頼される場合は、どのような方法で依頼しているでしょうか。業務を依頼する際は、コミュニケーションをとる必要が生じます。従来は、口頭および書面での依頼が多いと思います。最近は、ITを活用した依頼としてE-mail等での依頼が多いでしょう。...
2023/10/28
■試験の概要 技術士になるには技術士試験に合格する必要があります。一次試験に合格してから二次試験を受験するのが一般的ですが、文部科学大臣が指定した教育課程の修了者は一次試験が免除されます。...